
患者さんを「聴く」
「聴く」という行為は、単純に問診の為にだけではありません。 患者さんという「人」を聴く為です。 というと、抽象的になりますが、平たく言えば患者さんの気持ちやこころを聴き取るという事です。 但し、「聴き取る」というのは、聴いた話や気持ちを自分なりに解釈するのではなく、「そのまま」に聴き留めるだけです。 ここが一番の肝であり、一番難しいところでもあります。 これは、お互いが「響感」しあっているという状態で、その事が患者さんの安心を誘い、信頼を得る事に繋がるものです。 「明鏡塾」では、それが医療人、医療従事者のあるべき姿だとして、その訓練に力を入れているのです。 大阪7期を受講する柔道整復師からの報告から 先日、半年ぐらい前から酷い腰痛で、夜も痛みで目が覚めるを訴えて来院された患者さんがいました。 40代後半の女性です。 整形外科・内科を転々とし、飲み薬、トリガーポイント注射、痛み止め等をやってみたが、まったく 効果がなかったと大変お困りの様子でした。 腰痛の患者さんで来院されると、ほぼ全員、痛みは半分以下になるのですが、この方は、なかなか痛みが取れず