患者さんを「聴く」

「聴く」という行為は、単純に問診の為にだけではありません。

患者さんという「人」を聴く為です。

というと、抽象的になりますが、平たく言えば患者さんの気持ちやこころを聴き取るという事です。


但し、「聴き取る」というのは、聴いた話や気持ちを自分なりに解釈するのではなく、「そのまま」に聴き留めるだけです。

ここが一番の肝であり、一番難しいところでもあります。

これは、お互いが「響感」しあっているという状態で、その事が患者さんの安心を誘い、信頼を得る事に繋がるものです。

「明鏡塾」では、それが医療人、医療従事者のあるべき姿だとして、その訓練に力を入れているのです。



大阪7期を受講する柔道整復師からの報告から


先日、半年ぐらい前から酷い腰痛で、夜も痛みで目が覚めるを訴えて来院された患者さんがいました。

40代後半の女性です。

整形外科・内科を転々とし、飲み薬、トリガーポイント注射、痛み止め等をやってみたが、まったく

効果がなかったと大変お困りの様子でした。

腰痛の患者さんで来院されると、ほぼ全員、痛みは半分以下になるのですが、この方は、なかなか痛みが取れず、2割程度の軽減しかしなかったので、なにがなんでも楽にしようと、色々な所からアプローチをしてみると少し良くなったので、その日はそれで、施術を終え経過をみることにしました。

2回目の来院時、以前より、しびれ感はなくなりましたが、痛みがまだ時折強くあるとのことでした。

(略)

私は、腰の痛い所を触れていたのですが、ご家庭の話をし始めた瞬間に、患者さんの身体全体が緊張し始めました。

さきほどより、あきらかに腰も硬くなってしまいました。


ストレスのある事柄を考えただけで、一瞬で硬い身体に戻ってしまう。

人間の身体って凄く敏感だなぁと感じました。

その後、(略)一通り話が終わるころには、背中から腰が全部ゆるゆるに緩んでおりました。

「腰どうですか?」とお聞きすると、「今は全然痛くありません。」とはっきりおっしゃってくれました。

初回の施術の時、患者さんの症状ばかりにとらわれしまって、患者さんの事を聴けていなかったです。

聴くだけで、身体って物凄く変化するんだなと、改めて感じています。

これからも、色々な方をしっかり聴いて施術していこうと思います。


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