February 17, 2019
今年の1月も仕事はフランスから始まった。
パリで待っていてくれたのは、ヨーロッパをはじめ世界で活躍する音楽家だ。
オペラ座の近くのレストランで、食事を取りながらの話がお祖母さんのことだった。
その女性からメールを貰っていたので、抜粋して紹介する。
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ただ、日野先生に私はとにかくお礼を言わなければなりません!
やせ細った祖母は、病室内の乾燥で、彼女の肌もとても弱っていました。
植物性のオイルでケアをしてあげようと思い、いざ彼女の手や足に触る時に、相手に触れるということにとても気を使いました。
以前先生に、どのように触れるか、とい...
February 17, 2019
東京8期が始まった。
今日はその1回目だった。
初受講の人より、圧倒的に再受講の人達が多い。
それだけ突っ込んで成長したい、あるいは、患者さんの本当の笑顔が見たい、そんな人達ばかりだ。
それぞれに、職場という現場で、驚く程の成果を出していることも、「もっと、もっと」の動機だ。
今日、開けて驚いたのが、7期の人達の成長だ。
グンと伸びる期と、そうでもない期があるのが面白い。
何時も書いているように、「明鏡塾」では治療や施術の技術を教えているのではない。
それを支える「感覚」や患者さんとの関係を教えている。
この根本的なところを外して、治療も施術もない。
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November 1, 2018
昨日の「大阪・明鏡塾」は、一歩抜け出した初参加の柔整師が出た。
これは、ある意味であり得ないことだ。
彼は、2期1回しか講座を受けていないのだ。
再受講の末に、ではなく、1回受けただけだ。
つまり、宿題も含めて、ワークでやった事を全部患者さんに試していったのだろうとしか言いようがない。
「明鏡塾」で展開しているワークは「出来る」を目指しているのではない。
だから、方法を並べてはいない。
自分の力を出す、自分が本当に物事に向かう姿勢を出す、という、自分への追い込みが基本になっているからだ。
自分を追い込む方法はない。
どんな目的を持ち、そ...
April 30, 2018
4月29日、東京・体験セミナーが終わりました。
今回は、遠く沖縄からの受講者もおり、大阪体験セミナーに続き、本講座さながらの体験セミナーになりました。
今回は、介護福祉士や看護師が受講してくれており、その両人は女性で特に熱心に取り組んでいました。
認知症の方の介護でのつまづき、リハビリ看護でのつまづき、それらをきちんと自分の問題として持っていることが、その熱心さの原動力でした。
また、ベテランの介護士もおり、やはり介護の現場での問題を持っての受講でした。
懇親会も、何時も以上に盛り上がり、ここでも本講座の懇親会的雰囲気でした。
確かに少人数だか...
April 24, 2018
「とにかく、自分はどんな顔をして人と話しているのか、動画に撮ってみ。吐きそうになる筈やから」……
「ほんま、気持ち悪いですわ」大爆笑
大阪明鏡塾1期Ⅳのワークの一コマだ。
前日の充実した時間の余韻と共に、熱の溢れた時間になりました。
「医療業界はオリンピックで金メダルをとるよりも難しいと教えていただいて、背筋が伸びました。改めて自分に誠意を持って向き合い、誇りを持って働こうという気持ちでスタート出来ました」
と若い柔整師が早速感想を送ってくれています。
ワークに熱が入ってくると、どんどん発展していくのが「明鏡塾」の特徴です。
今回も、受講者の流れ...
April 24, 2018
「大阪・明鏡塾」体験セミナーが終わりました。
少人数で、充実したセミナーになりました。
体験セミナーは、どんなことをするのか、どんなコンセプトなのか、というような本来「明鏡塾」の紹介の様なものです。
しかし、顔付が変わってしまうくらい、「明鏡塾はどれだけ真剣か」という中身を体験して貰いました。
自分に上書きをするのではなく、成長させること、自分自身に気付くこと、そんな中身ですからそれを真摯に受け止めた人は、中身が変わらざるを得ないのです。
単純に技術の取得ではない、という意味を体感出来たのだと思います。
次回、「大阪・明鏡塾」体験セミナーは7月...
February 22, 2018
医療従事者と患者さんとの関係は、まさにここが必要なのだ。
どんな技術を持っていても、また、人間関係いうことでの技術を知っていても、本質的に患者さんに敬意を持っていなければ、信頼など得られる筈もない。
もちろん、同時に自分に対しての疑念も必要だ。
これらは両輪である。
医療従事者よりも人生を沢山歩いて来ている患者さん。
たとえ年が若かっても、学校でしか人を知らない医療従事者よりも、人生ということ、社会ということを体感している患者さん。
何れも、自分とは違う人生を歩いているということだ。
そしてその違いは、葛藤の質や量である。
そこをきち...
February 20, 2018
ワーク・ショップでも、教室でも、もちろん、「明鏡塾」でも、ワークを始める前にデモを見せる。
例えば、手の角度が違うと力が出ないとか、体重を膝に移動するとか、とにかく、ありとあらゆるワークは、まずデモを見せる。
そうすると、Aの場合のデモとBの場合のデモの違いが分かる。
ワークをする人に、明確に分かるということだ。
しかし、ここに大きな問題がある。
見ている人は「確かにABの違いが分かる」が、何がどう違うのかを分かったのではない。
大きな印象として「違う」ということが分かっただけだ。
もちろん、そのデモを見慣れている人は、私の説明も含めて何がどう違...